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GLOSSARY

国勢調査とは?

国勢調査とは、日本に住むすべての人と世帯を対象に、総務省統計局が5年ごとに行う全数調査です。調査の内容と分かること・分からないこと、小地域やメッシュのデータの探し方、商圏分析での具体的な使い方を解説します。

結論

国勢調査とは、日本に住んでいるすべての人と世帯を対象に、総務省統計局が5年ごとに行う国の最も基本的な統計調査です。10月1日時点の人口・世帯・年齢・就業の状況などを調べます。町丁ごとや地図のマス目ごとの細かい集計もあるため、商圏人口や昼夜間人口比を求める際の基本データとして、商圏分析で広く使われています。

執筆・監修:株式会社ターコイズ 商圏カルテ編集部|最終更新:2026.10.15

国勢調査とは「日本に住むすべての人と世帯」の調査

国勢調査とは、日本に住んでいるすべての人と世帯を対象にした全数調査です。総務省統計局が実施し、統計法にもとづく基幹統計調査に位置づけられています。1920年(大正9年)に第1回が行われ、以後5年ごとに実施されています。

調査は西暦の末尾が0と5の年の10月1日時点で行います。末尾が0の年は調査項目の多い大規模調査、5の年は項目を絞った簡易調査です。商圏分析では、2020年(令和2年)調査の結果が広く使われています。2025年(令和7年)にも調査が行われており、最新の公表状況はe-Statで確認できます。

国勢調査は外国籍の人も含め、日本に3か月以上住んでいる(または住む予定の)人が対象です。住民票の届出にもとづく住民基本台帳の人口とは、数え方が異なる点に注意しましょう。

出典:総務省統計局「国勢調査」。

国勢調査で分かること・分からないこと

国勢調査で分かるのは、人口・世帯・住まい・仕事の基本的な姿です。男女別・年齢別の人口、世帯の人数や家族のかたち、持ち家か借家か、働いているかどうか、どこへ通勤・通学しているかなどが分かります。

一方で、収入や買い物の行動は調べていません。また、5年に1度の調査なので、再開発で人口が急に増えた地域などでは、実態とずれることがあります。分からない部分は、ほかのデータで補う必要があります。

もう一つ大切なのは、国勢調査の人口が「ふだん住んでいる場所」で数えた人口だということです。昼間に働きに来る人は、従業地のデータから昼間人口として別に求めます。オフィス街や繁華街では、住んでいる人の数だけを見ると、街の大きさを大幅に小さく見積もってしまいます。

国勢調査で分かること・分からないこと(商圏分析の視点)
区分項目補う方法
分かる男女別・年齢別の人口、世帯数、世帯の人数・家族類型—
分かる住居の種類(持ち家・借家など)、就業状態—
分かる従業地・通学地(ここから昼間人口を算出)—
分からない収入・年収決済データ、ほかの公的統計
分からない店の前の通行量、買い物客・観光客の数現地調査、人流データ
分からない事業所の数や業種経済センサス

商圏分析での使い方:小地域とメッシュ

商圏分析で国勢調査を使うときは、市区町村より細かい単位のデータを使います。主に、町丁・字ごとの「小地域集計」と、地図を一定の大きさのマス目に区切った「地域メッシュ統計」の2つです。どちらも政府統計の総合窓口e-Statから入手でき、地図上で見られる機能もあります。

店の周り半径500mなどの商圏人口を求めるには、範囲にかかる小地域やメッシュの人口を足し合わせます。境界をまたぐ区域は面積で按分するのが一般的です。地域メッシュは区画の大きさがそろっているため、地点同士の比較にも向いています。従業地のデータからは昼間人口が分かり、昼夜間人口比も計算できます。

  • 年齢構成:ターゲットの年代が商圏にどれくらいいるか
  • 世帯構成:単身世帯が多いか、ファミリーが多いか
  • 住居の種類:借家が多い街は人の入れ替わりが多い傾向
  • 人口の推移:前回調査と比べて、人が増えている地域か減っている地域か
  • 昼間人口:オフィス需要・ランチ需要の大きさ

実例:国勢調査から見える街の顔

国勢調査の数字を並べると、街の性格がはっきり見えます。京都駅前(京都タワー周辺)の半径500mを例にすると、女性比率は54.8%、1人世帯は73.3%、借家は74.2%でした。単身者が多く、借家住まいが中心の街だと分かります。

一方、住民のうち70代以上は17.3%いました。ところが、この場所で飲食にお金を使った人のうち70代以上は6.6%にとどまります。住んでいる人と、実際にお金を使う人の顔ぶれは違うということです。国勢調査は「住む人」を知る基本データとして使い、「使う人」は決済データなどで補うのが効果的です。

出典:総務省「国勢調査」をもとに商圏カルテで集計。決済はクレジットカードなどの決済データ。

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国勢調査のデータは無料で使えますが、範囲を決めて集計し、表やグラフにまとめるにはそれなりの手間と知識が必要です。調べ方の手順は商圏人口の調べ方で解説しています。

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  • 半径500m・1kmの居住人口と昼間就業者数、昼夜間人口比
  • 徒歩・自転車・車の到達圏人口、前面道路の歩行者と車の通行量
  • 決済データで見る客層(年代・年収)と、お金の使われ方
  • 業態の向き不向き判定と、現地確認チェックリスト(全14ページ)

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商圏カルテのサンプル(京都タワー周辺)1ページ目
FAQよくある質問。

よくある質問。

国勢調査とは、日本に住むすべての人と世帯を対象に、総務省統計局が5年ごとに行う全数調査です。人口・世帯・年齢・就業などの基本的な状況を調べ、国や自治体の政策、企業の商圏分析などに幅広く使われています。

5年ごとに行われます。西暦の末尾が0と5の年の10月1日時点で調査し、末尾0の年は大規模調査、末尾5の年は簡易調査です。

政府統計の総合窓口e-Statで、無料で見たりダウンロードしたりできます。市区町村別のほか、町丁ごとの小地域集計や、地図のマス目ごとの地域メッシュ統計もあります。

分かりません。国勢調査では収入を調べていないためです。商圏の年収の傾向を知りたい場合は、クレジットカードなどの決済データや、ほかの公的統計で補う必要があります。