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ラーメン店の商圏調査

ラーメン店開業の立地選びで見るべき商圏のポイントを解説。駅前と郊外ロードサイドでの商圏の範囲の目安、昼・夜・深夜の時間帯、男性就業者などの客層、車の通行量、チェック項目の表、よくある失敗パターンとFAQをまとめました。

結論

ラーメン店の商圏調査とは、候補地に「すぐ食べたい人」が、昼・夜・深夜のどの時間帯にどれだけ通るかを確かめる調査です。駅前・繁華街なら前面道路の歩行者通行量と昼間就業者数、郊外なら車の通行量と自動車の到達圏人口が中心になります。回転の速い業態なので、通る人の数と時間帯の厚みが売上に直結します。候補地ごとに数字で比べて判断します。

執筆・監修:株式会社ターコイズ 商圏カルテ編集部|最終更新:2026.10.15

ラーメン店の商圏調査は「駅前型」か「ロードサイド型」かで分ける

ラーメン店の商圏は、駅前・繁華街型とロードサイド型で考え方がまったく違います。駅前型は歩いて通る人、ロードサイド型は車で通る人が主なお客様です。

駅前型は徒歩5分程度、半径500m前後が商圏の目安です。ロードサイド型は車10〜20分程度まで広がり、幹線道路の車の量と駐車のしやすさが重要になります。行列ができる有名店は、車や電車で30分以上かけて来る人も増えます。

同じ候補地でも、徒歩圏と車圏では人口の桁が変わります。京都タワー周辺では、徒歩10分圏10,532人に対し、自動車10分圏は140,826人でした。自分の店がどの来店手段を前提にするかで、見るべき数字がまったく違います。

ラーメン店の立地タイプ別の考え方
立地タイプ主な客層重視する指標商圏の目安(経験則)
駅前・オフィス街ランチの就業者、仕事帰りの人歩行者 人/分、昼間就業者数徒歩5分程度(半径500m前後)
繁華街・来街者型飲んだ後の人、観光客夜間の通行比率、休日の人の流れ駅からの徒歩圏
郊外ロードサイド車で移動する人、家族連れ車 台/分、自動車10・20分圏の人口車10〜20分程度
目的来店型(有名店)広い範囲のファン決済者の居住地、到達圏の広さ車・電車で30分以上も

目安は一般的な経験則です。知名度・駐車場の台数・営業時間で変わります。

ラーメン店の客層と時間帯:昼・夜・深夜の厚み

ラーメン店は1日に複数の山がある業態です。昼のランチ、夕方〜夜の食事、そして繁華街では飲んだ後の深夜です。どの山を取りに行くかで、選ぶ立地が変わります。

商圏カルテの「時間帯」ページでは、平日・休日 × 昼・夜の人の流れを比べられます。夜間の通行比率は、京都駅前(京都タワー周辺)30.5%、大阪・梅田36.7%、神戸・三宮34.2%でした。夜の売上を見込むなら、この比率が高い立地ほど有利です。

客層は男性の就業者が中心になりやすい業態です。商圏カルテでは、半径500m・1kmの昼間就業者数と、飲食の決済者の性別・年代・年収を確認できます。若い世代が多い街なら、ボリュームと価格のバランスを重視する、といった仮説を立てられます。

休日の人の流れも見ます。京都タワー周辺の南面では、歩行者が平日10.40人/分、休日12.55人/分でした。休日に人が増える立地では、昼の営業を厚くするなど、曜日ごとの体制を考えられます。

商圏カルテでラーメン店が見るべきページ

ラーメン店は客単価が比較的低く、客数で売上をつくる業態です。そのため「どれだけの人が前を通るか」を最優先で確かめます。通行量の考え方は通行量で解説しています。

競合も含めた全体像を見るには、商圏分析のやり方の手順に沿って、人口・人の流れ・お金・競合の順に確かめると漏れが減ります。数字で絞った後に、ピークの時間帯に現地で人の流れを見てください。

ラーメン店の商圏調査で見る商圏カルテのページ
ページ見る指標ラーメン店での使い方
前面道路の通行量歩行者 人/分・車 台/分(道路の面ごと)駅前型は歩行者、ロードサイド型は車の量を見る
到達圏徒歩・自転車・自動車の5・10・20・30分圏の人口ロードサイド型は自動車10・20分圏の人口を見る
時間帯平日・休日 × 昼・夜昼・夜・休日のどこが強いかを読む
商圏の形昼間就業者数、昼夜間人口比ランチの就業者需要の大きさを読む
誰がいくら使っているか飲食の決済者の年代・性別・年収価格帯とメニュー構成の参考にする
業態の向き不向き判定飲食の判定(◎○△×)△や×なら理由を確認する

京都タワー周辺の例では、自動車10分圏の人口が140,826人、20分圏が649,480人でした。車で来る範囲は徒歩圏の何十倍にもなります。

ラーメン店の立地チェック項目と目安

ラーメン店の立地は、通る人や車の量・時間帯・入りやすさで判断します。表の目安は経験則で、合否の基準ではありません。

道路の面ごとの差にも注意します。京都タワー周辺では、南面の歩行者が11.12人/分、西面が0.54人/分で、約20.6倍の差がありました。角地や二面道路の物件では、どちらの面に入口と券売機を置くかで客数が変わります。

ラーメン店の立地チェック項目
チェック項目確かめ方目安(経験則)
前面道路の通行量道路の面ごとの歩行者 人/分・車 台/分入口と看板を通行量の多い面に向ける
主力時間帯の人の流れ時間帯ページで昼・夜・休日を比べる狙う時間帯に人が多いこと
ロードサイドの入りやすさ現地で進行方向・中央分離帯・右折のしやすさを確認進行方向の左側から入れると入りやすい
駐車場現地で台数と出入りのしやすさを確認ピーク時に満車にならない台数があること
競合近隣のラーメン店・牛丼・定食チェーンを数える同じ時間帯・価格帯の店を地図に落とす
におい・排気物件の排気経路と周辺の住宅を確認住宅が近い場合は管理会社に事前確認

目安は一般的な経験則です。排気・営業時間に関する取り決めは、物件ごとに管理会社・専門家へご確認ください。

ラーメン店の立地選びでよくある失敗パターン

ラーメン店の失敗は、時間帯と来店手段の読み違いから起きやすいです。代表的なパターンを挙げます。

多くの失敗は、狙う時間帯と来店手段を決めずに物件を探したことから生まれます。物件を見る前に「誰が・いつ・何で来るか」を一文で書いておくと、数字を見るときの軸がぶれません。

  • 昼のランチ需要を見込んだが、周りに働く人が少なかった(昼間就業者数を見ていない)。
  • 深夜営業を前提にしたが、夜は人が減る街だった。
  • ロードサイドで車の量は多いが、反対車線側で右折して入りにくかった。
  • 駐車場が少なく、ピーク時に通り過ぎられてしまう。
  • 人通りだけで決め、同じ価格帯の丼・定食チェーンとの競合を見落とした。競合の見方は競合調査のやり方を参考にしてください。

ラーメン店の候補地を商圏カルテで確かめる

商圏カルテは、住所を入れるだけで、道路の面ごとの歩行者・車の通行量、徒歩・自動車の到達圏人口、平日・休日の昼夜別の人の流れをPDFにまとめ、24時間以内にメールでお届けします。

はじめての1回は無料でフル版をお試しいただけます(1社1回まで・自動課金なし)。複数の候補地を比べる場合は、出店前の立地チェックリストとあわせてご活用ください。詳しくは商圏カルテのページをご覧ください。

この記事の調査を、住所を入れるだけで。

「商圏カルテ」は、調べたい住所を入れるだけで、その場所の商圏をまとめたPDFが24時間以内に届く商圏調査レポートです。現地調査も図面もいりません。

  • 半径500m・1kmの居住人口と昼間就業者数、昼夜間人口比
  • 徒歩・自転車・車の到達圏人口、前面道路の歩行者と車の通行量
  • 決済データで見る客層(年代・年収)と、お金の使われ方
  • 業態の向き不向き判定と、現地確認チェックリスト(全14ページ)

はじめての1回は無料です(フル版・1社1回)。2回目以降は1件3,980円(税込)。

商圏カルテのサンプル(京都タワー周辺)1ページ目
FAQよくある質問。

よくある質問。

駅前・繁華街なら徒歩5分程度、半径500m前後が目安です。郊外のロードサイド店では車10〜20分程度まで広がります。有名店や目的来店型の店は、さらに広い範囲から人が来ます。

どちらにも成功例があり、狙う客層と時間帯で決まります。駅前は歩行者と就業者、郊外は車の量と駐車場が鍵です。自分の店がどちらの来店手段を前提にしているかを先に決めてください。

夜間の通行比率と、休日の夜の人の流れを見るのが手がかりになります。繁華街でも街によって夜に人が残る割合は違います。数字で傾向をつかんだうえで、実際の夜の時間帯に現地を歩いて確かめてください。

駅前型なら前面道路の歩行者通行量と昼間就業者数、ロードサイド型なら車の通行量と自動車の到達圏人口が基本です。あわせて、昼・夜・休日のどの時間帯に人が多いかを確かめます。狙う時間帯と来店手段を先に決めておくと、見るべき数字がはっきりします。